ジャンル・エリア : 水族館 | 生き物 | 福井 2022年01月20日
坂井市三国町のを始めた。半透明の小さな体で漂うように泳ぐ姿に、来場者からは「これがタコなの」という驚きの声が聞かれた。
水族館では昨年春に地元や京都の海で捕れた雌のミズダコ3匹が5~7月に産卵した。このうち、5月29日に雌ダコが産んだ卵がふ化を始め、3、40匹が水槽で展示されている。
ミズダコの赤ちゃんは体長約1センチ。普段は半透明だが、興奮したり刺激を受けたりすると表面が赤茶色に変わる。ミズダコの人工飼育は難しく、担当の笹井清二さんによると大部分がふ化して1、2カ月で死んでしまい、水族館では昨年、2匹が約半年生存したのが最長という。笹井さんは「飼育法が確立していないので手探りですが、1日でも長く生きていてほしい」と話している。
産卵とふ化の時期が異なるので、5月のゴールデンウイークごろまではミズダコの赤ちゃんを展示できるという。(松田士郎)