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【石川】希望詠めば 春もうすぐ 白山で俳画展

ジャンル・エリア : 展示 | 石川 | 芸術  2022年01月21日

「春の足音」をテーマにした俳画が並ぶ会場

「春の足音」をテーマにした俳画が並ぶ会場

 白山市千代女の里俳句館の企画展「俳画の愉(たの)しみ展」が、同館で開かれている。「春の足音」をテーマに、市俳句協会の会員が創作した俳画65点を展示。同館の少年少女俳句塾で学ぶ小中学生が俳画に挑戦した作品11点もある。3月13日まで。

 協会によると、新型コロナの影響が続く中、希望を持て、今年も頑張ろうという気持ちになれるという思いから、テーマを「春の足音」にした。

 「合掌の里に煙立ち春を待つ」には山あいの集落を墨で素朴に表現。「探梅やひそと一輪一の宮」には一輪の紅梅の絵、「絵馬堂に膨らむ願ひ雪のひま」や「つぎつぎと庭に出て来し児らの春」にスイセンの絵を添えてあり、待ち遠しい春への思いや、春の到来を一足早く感じられる。

小中学生が俳画に挑戦した作品=いずれも白山市殿町で

小中学生が俳画に挑戦した作品=いずれも白山市殿町で

 小中学生の作品は、俳句館の隣にある文化施設「松任ふるさと館」の庭園「紫雲(しうん)園」を吟行して、マンリョウやサザンカなどを句を詠み込み、描いた。蕪城小学校4年の男児(9つ)は初挑戦で「日差し受け静かに耐える枯木立」に葉の落ちた木々を描写し、「難しかったけれど、楽しかった」と話した。観覧無料。月曜休館。(飯田克志)