ジャンル・エリア : 生き物 | 神社・仏閣 | 自然 | 花 | 静岡 2022年01月25日
早咲きの土肥(とい)桜が満開を迎えている伊豆市土肥の万福寺で、濃いピンク色の花に、蜜を求めてメジロが集まっている。
成鳥と思われる大きなメジロがつがいで蜜を吸う枝の近くで、少し体が小さい2羽のメジロが、梅の木に止まっていた。大きなメジロが違う枝に行くと、小さなメジロは、いなくなった枝に移る。大きなメジロが戻って来ると、すぐに退散。何度も繰り返し、合間に蜜を吸っていた。
大きなメジロがいなくなると、小さなメジロが4羽集まった。互いに羽を震わせ、威嚇のような行動を取る。いきなり2羽の争いが始まった。雄同士の戦いか、空中戦、地上戦を何度も繰り返した。
めじろ押しという言葉は、多くのメジロがぎっしり木の枝に止まっていることが語源。蜜を求める争いがいったん落ち着くと、つがいは仲むつまじく体を寄せ合っていた。
土肥桜は寒緋桜(かんひざくら)系の雑種で、あたみ桜などとともに日本一早咲きの桜といわれている。1958年ごろに見つかり、地区内で育てられ、約400本ある。 (立浪基博)