ジャンル・エリア : オブジェ | 展示 | 岐阜 | 芸術 2022年01月27日
岐南町若宮地二に住む丹羽さん(77)と杉江さん(62)による工作品の二人展が、笠松町米野の喫茶店「エル・パンドール」で開かれている。手先の器用さを生かして丹羽さんはつまようじアート、杉江さんは改造フィギュアを出展した。30日まで。
木工職人だった丹羽さんは、70歳でつまようじやススキの茎などを材料にして、城や寺などを作り始めた。実物の写真を見ながら、設計図を頭の中で思い描いて、木工用接着剤を使って組み上げる。今回は岐阜城や銀閣寺など10点ほどを展示。並べたつまようじを段違いに重ねて表現した瓦ぶきなど、丁寧で細密な作りが目を引く。
杉江さんは、既製のコイやキャラクターのフィギュアに塗料を上塗りして形を改造し、細かく色付けした作品を並べた。1つの原型から模様の描き分けによって10種類以上のコイに変容させた作品は、さながら図鑑のよう。
丹羽さんは「がっちりとした構造に、木工職人としての技術が生きている」と話し、杉江さんは「原型となっているフィギュアから改造した過程を楽しんでもらえたら」と話している。 (高野正憲)