ジャンル・エリア : グルメ | 静岡 2022年01月27日
静岡文化芸術大(浜松市中区)の学生たちが手掛けた、捨てられてしまうコーヒーの実や皮からできるお茶「カスカラティー」が2月1日に発売される。日本でも珍しいフェアトレードのお茶で、2年の三ツ矢さん(20)は「香ばしい香りが特徴。どんな食事にも合う」と太鼓判を押す。同大生協などで限定販売する。 (大岡彩也花)
カスカラは、コーヒーの果皮を乾燥させたもので、通常は飲料となる部分を取り出す際に廃棄されている。廃棄をなくそうと2020年4月に教員と学生で「カスから生まれるプロジェクト」を発足させ、現在約25人で活動。輸入や加工、パッケージデザインなど商品化のための全工程に関わった。
仕入れはコロナ禍で生産地に渡航できず、オンラインで中米コスタリカの生産者と交渉した。カスカラはそのまま蒸らすと酸味が強いため、薗田製茶(浜松市東区)の助言で、ほうじ茶のように焙煎(ばいせん)して飲みやすくした。焙煎はフェアトレードショップ・テーボム(静岡市葵区)の協力を得た。2年の大城さん(20)は「地域の方約300人に試飲してもらい、未焙煎より焙煎したものが人気だった。たくさんの方の支えで完成できた」と振り返る。
パッケージデザインは2種類。4年の戸谷さん(22)は「カスカラティーを知らない人へ分かりやすく、かわいらしいデザインを心掛けた」、4年の森万さん(21)は「味やメニューの試作にも参加し、商品に愛着を持てた」とそれぞれ話し、商品の浸透に期待した。
ドリップバッグ(1個4グラム)8個入りで650円(税込み)。文化芸術大生協ほか、ザッカ+フェアトレード晴天(浜松市東区)、フェアトレードショップテーボム(静岡市葵区)、ア・テ・スエ!(藤枝市)で販売する。