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【石川】異なる青 技法の違い 小松で青磁・染付展示

ジャンル・エリア : 展示 | 工芸品 | 石川 | 芸術  2022年02月02日

染付の皿やつぼなどが並ぶ会場=小松市本陣記念美術館で

染付の皿やつぼなどが並ぶ会場=小松市本陣記念美術館で

 小松市本陣記念美術館で企画展「青いやきもの」が開かれている。青色を基調とする青磁と染付32点が並ぶ。3月13日まで。

 同館によると、青磁は酸化鉄を含む釉薬(ゆうやく)をかけ酸素の少ない状態で焼き、染付はコバルトを含む絵の具で絵付けした素地に透明釉をかけた焼き物。いずれも中国を起源とし、各国で発展した。担当者は「全く違う2つの技法があり青磁はエレガント、染付は日常使いの面白さを見て」と語る。

 青磁は焼き方によって色合いが異なり、会場には淡い水色が特徴の「砧(きぬた)青磁」、深い緑色の「天龍寺青磁」の花瓶や香炉が並ぶ。褐色のまだらな模様が散らされた「飛青磁」と呼ばれる技法のつぼなどもある。

 染付が日本に伝わったのは、江戸時代に朝鮮の陶工によって焼かれた「古伊万里(こいまり)」からで、現在の小松市の若杉窯でも作られていた。白地に青で虫や花を描いた皿など江戸時代の作品が並び、裏面に染付の技法が施された「古九谷色絵花鳥文大皿」も見応えがある。

 展示は午前9時~午後5時。入館料は一般300円、高校生以下、障害者は無料。