【本文】

  1. トップ
  2. お出かけニュース
  3. 【岐阜】1814体の土雛、表情の違いを楽しんで 下呂温泉合掌村

【岐阜】1814体の土雛、表情の違いを楽しんで 下呂温泉合掌村

ジャンル・エリア : まつり | 展示 | 岐阜 | 文化  2022年02月03日

しらさぎ座に展示されている土雛=下呂温泉合掌村で

しらさぎ座に展示されている土雛=下呂温泉合掌村で

 明治から昭和30年代ごろにかけて作られた土のひな人形を紹介する「土雛(びな)まつり」が、下呂市の下呂温泉合掌村で開かれている。施設内の各建物に計1814体が並ぶ。

 かつて飛騨地域などでは、子どもが生まれるたびに、粘土を素焼きして絵を付けた土雛を、行商人から買って祝うのが一般的だったとされる。各家庭に何体もあり、同施設は市民らから寄贈を受けた土雛を1993年以降、毎年この時期に展示している。

 しらさぎ座には、最も多い705体が置かれている。七福神や歌舞伎役者、桃太郎に金太郎、動物などをかたどった土雛がところ狭しと並ぶ。同施設の杉崎亮輔主事は「それぞれ表情が異なっているので、その違いを楽しんでほしい。明治から昭和の地域の文化に触れてもらえれば」と話している。

 まつりは4月3日まで。期間中の土日祝日、しらさぎ座では、土雛をバックに芸妓(げいぎ)が舞を披露する。(問)合掌村=0576(25)2239

 (上田千秋)