【本文】

  1. トップ
  2. お出かけニュース
  3. 【石川】ローエル能登旅 きっとこんな感じ 穴水・ゆかりのプルートに紙芝居展示

【石川】ローエル能登旅 きっとこんな感じ 穴水・ゆかりのプルートに紙芝居展示

ジャンル・エリア : 展示 | 石川  2022年02月09日

ローエルの足跡を紹介した紙芝居=穴水町大町のさわやか交流館プルートで

ローエルの足跡を紹介した紙芝居=穴水町大町のさわやか交流館プルートで

商店街店主ら 様子や功績描く

 明治時代に旅行で穴水町を訪れた米国人天文学者パーシバル・ローエルの足跡を描いた紙芝居が、同町大町の公共複合施設「さわやか交流館プルート」に展示されている。ローエルが町を旅する様子やその功績などを親しみやすい絵で紹介。ローエルが生まれた3月13日ごろまで展示する。 (森本尚平)

 ローエルは、冥王星の存在を予知した天文学者で知られ、米アリゾナ州にローエル天文台を設立。日本の文化や民俗に関心を持ち、計4回来日した。その中で1889(明治22)年に能登も訪れ、穴水町のボラ待ちやぐら漁やイサザ漁などを自身が記した紀行文「NOTO」で世界に広く紹介した。

 紙芝居は、穴水商店街の商店主や住民らでつくる「町まちなか再生協議会」が作成し、冥王星の英語「プルート」の名が付けられたゆかりの同館に展示された。メンバーで画家の角章子(かどあきこ)さん(68)と同館職員が協力して絵を描き、ローエルがボラ待ちやぐらやイサザ漁を見学する様子などを9枚の紙芝居で紹介している。

 本来は穴水中学校の生徒と紙芝居を作る予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期。角さんらが「たたき台」として紙芝居を作成した。角さんは「子どもたちに少しでも分かりやすいように絵を描いた。新年度は一緒に作っていければ」と願う。同協議会の鈴木久善さん(55)は「NOTOも絶版になって目にする機会がなかなかない。紙芝居を通して、穴水とローエルの関わりを理解してもらえれば」と話した。