ジャンル・エリア : 展示 | 岐阜 | 芸術 2022年03月07日
岐阜市の日本画家、山本真一さん(54)と各務原市の造形作家、柴山豊尚(とよひさ)さん(66)のそれぞれの個展が6日、池田町草深の極小美術館で始まった。県内外で活躍する2人の作家がフロアを分け、新作を交えて紹介している。いずれも4月10日まで。
山本さんは、木炭と岩絵の具で描いた「岐阜」がテーマの日本画5点を展示。鵜飼いを表した作品「神気」は、川の水面に映る鵜匠とかがり火をモノクロで表現。金華山から見下ろした街並みを描いた「黄昏」は、陰影を際立たせ、中央を流れる長良川が光って見えるよう描いた。「余白を生かした表現に注目してほしい」と語る。
柴山さんは、スギの合板を重ね合わせたり、機械で削り出したりして球体などに仕上げた6点を展示。天井に向かって曲線を描く木の枝のような作品は高さ約3・5メートル。6点で1つのストーリーを作り上げているが、テーマやタイトルはあえてつけていない。「見て触って、世界観を自由に想像してほしい」と話す。
入館は事前予約制。(問)極小美術館=090(5853)3766
(柳田瑞季)