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【三重】松阪で梅咲き春到来 斎宮歴史博物館裏や松坂城跡

ジャンル・エリア : 三重 | | 自然 |   2022年03月10日

園路沿いに並ぶ梅の木=明和町のふるさと芝生広場で

園路沿いに並ぶ梅の木=明和町のふるさと芝生広場で

 松阪地域の各所で、梅が見頃を迎えた。厳しい寒さが続いた今冬。春の訪れを感じさせる華やかな色や香りが、訪れる人々を和ませている。 (清水悠莉子)

奈良時代の花見に思いはせ 斎宮歴史博物館裏

 明和町竹川の斎宮歴史博物館の裏の「ふるさと芝生広場」では、白梅を中心に約80本が見頃を迎えている。奈良時代の花見は、桜ではなく梅が主流だったということもあり、博物館の学芸員、船越重伸さん(55)は「かつての斎王も梅をめでていたかもしれない」と思いをはせる。

 広場の園路沿いに木が植えられており、8日は花を見ながら散策を楽しんだり、写真を撮ったりする人が見られた。今月下旬ごろまで楽しめる。

 毎年、梅の開花情報を博物館の会員制交流サイト(SNS)で発信してきた船越さんによると、今年はこの数年間で最も多く花がついたという。船越さんは「斎宮があったころの風物詩を、ぜひ感じてみてほしい」と話している。

石垣の近くで見頃を迎えた梅=松阪市の松坂城跡で

石垣の近くで見頃を迎えた梅=松阪市の松坂城跡で

紅白のコントラスト楽しんで 松坂城跡

 松阪市殿町の国史跡「松坂城跡」では、きたい丸跡の梅林園が六分咲きとなった。37本の木が植わっており、一足早く白梅が見頃を迎え、石垣に彩りを添えている。紅梅もつぼみがふくらんでおり、もうすぐ花が開きそうだ。

 管理する市によると、冬の寒さが厳しかったためか、咲き始めが例年より1週間ほど遅かったという。まもなく見頃のピークを迎え、今月中旬ごろまで楽しめる。

 市の公園係は「二色のコントラストや香りを楽しんで。下旬ごろには、桜も開花する予想なので、併せてぜひ訪れてほしい」と話している。