ジャンル・エリア : 展示 | 工芸品 | 石川 | 芸術 2022年03月15日
一般公募の入賞作品など73点を展示する伝統九谷焼工芸展が、金沢市出羽町の県立美術館で開かれている。21日まで。
工芸展は県指定無形文化財保持団体の「九谷焼技術保存会」が主催し、45回目。大賞には北浜芳恵さん(輪島市出身)の「流霰(りゅうさん)」が選ばれた。黒地に白い幾何学模様が映える作品で、同館工芸担当の寺川和子課長は「高い技術で、模様と形のバランスをうまくとったところが評価されたと考えられる」と語る。
この他、カラフルなサンゴ礁を模したユニークな作品や細密な模様を描いた香炉など、さまざまな作品が並ぶ。県障害者職業能力開発校からの8点も並ぶ。寺川課長は「九谷焼のイメージを超えたような作品もたくさんある。頭の中のイメージにとらわれずに見ていただければ」と話した。
観覧料は大人350円、大学生280円。高校生以下無料。北浜さんの作品は、24日まで同館第五展示室で続く工芸の優品展示でも見られる。工芸展は能美市九谷焼美術館「五彩館」(23日~5月15日)と加賀市の県九谷焼美術館(6月4日~7月18日)を巡回する。(上井啓太郎)