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【長野】押し絵びな江戸期の趣 松本の馬場家住宅で展示

ジャンル・エリア : 展示 | 歴史 | 甲信越  2022年03月17日

個人所蔵の押し絵びな(手前)など当時を伝える人形が並ぶ会場=松本市内田の馬場家住宅で

個人所蔵の押し絵びな(手前)など当時を伝える人形が並ぶ会場=松本市内田の馬場家住宅で

 松本市内田の重要文化財馬場家住宅で、江戸時代末期から松本地域で作られ、節句行事で飾られていた押し絵びなを紹介する恒例の企画展「古民家を彩る押絵雛」が開かれている。4月3日まで。

 押し絵びなは厚紙に綿を置いて布でくるみ、組み合わせて作るひな人形。会場では内裏びなのほか、当時の浮世絵などを題材にした
人形など89点が並ぶ。

 今回は、筑北村の個人が所蔵する1919(大正8)年ごろの内裏びななどが初めて並んだ。茶箱で保管されていたため保存状態がいいという。馬場家住宅職員の宮下慶祐さん(36)は「当時の色合いに近いと思われる。江戸末期の住宅と合わせて、往事のひな祭りの情景を楽しんで」と話した。

 観覧料は高校生以上310円、中学生以下と市内の70歳以上は無料。4月3日には月遅れのひな祭りに合わせ、甘酒を振る舞う催しも開く。馬場家住宅=0263(85)5070

 (大塚涼矢)