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【愛知】ダム水没地区の桜の前に元住民がベンチ設置 設楽町八橋

ジャンル・エリア : 愛知 | 自然 |   2022年03月24日

ウバヒガンザクラの前に設置された花見用の即席ベンチ=設楽町八橋で

ウバヒガンザクラの前に設置された花見用の即席ベンチ=設楽町八橋で

 設楽ダム建設に伴う移転で無人となった設楽町八橋地区の高台にそびえるウバヒガンザクラの前に23日、元住民ら5人がビールケースに板を載せて作った即席ベンチを設置した。

 ウバヒガンザクラは旧八橋小学校の跡地に植えられており、樹高は7メートルで樹齢125年以上。八橋地区はダム湖に沈むが、高台は水没を逃れ、公園として残る予定で、元住民らでつくる「八橋のウバヒガンザクラを愛する会」が保護活動を続けている。

 老木となったウバヒガンザクラの表面にはカワウソタケが生え、樹勢の衰えが心配されたが、町が今月、剥ぎ取って枯死した箇所を手当てした。愛する会の安藤求会長(79)=豊川市八幡町=は「かなり老木になったが、見に来てほしい」と話す。見ごろは4月2、3日ごろの見込み。