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【石川】幻サルナシ ジャムが美味 小松の洋菓子店「マルフジ」販売

ジャンル・エリア : グルメ | 果物 | 特産 | 自然  2022年03月25日

サルナシのジャムを完成させた越栄亮弥さん(右)と生産者の一松重喜組合長=小松市沖町で

 小松市産のキウイに似た果物「サルナシ」を広く知ってもらおうと、同市沖町の洋菓子店「ケーキハウスマルフジ」は、サルナシを使ったジャムの販売を始めた。市山間地の赤瀬町の住民が丹精込めて育てたサルナシと完熟バナナを合わせ、やさしい甘みに仕上げた。(井上京佳)

 サルナシはつる状の木になる実で、市場に出回る量が少なく「幻の果物」と呼ばれる。赤瀬町では野生で自生しているが、9年前から町の住民でつくる「同町サルナシ栽培組合」が農園を作り、生産を始めた。

 ジャムは、組合が作るピューレを使って、マルフジの越栄亮弥さん(29)が開発した。サルナシの酸味をバナナで和らげ、子どもも食べられるマイルドな味にした。ヨーグルトやパンに付けるのがおすすめという。

 一松重喜組合長(73)は「まろやかな味。多くの人にサルナシを知ってもらいたい」と話す。越栄さんは今後、サルナシを使ったチョコレートや生菓子の開発にも意欲を示している。1瓶120グラムで700円(税込み)。