ジャンル・エリア : 富山 | 自然 | 花 2022年03月25日
万葉集を編さんしたとされる奈良時代の歌人・大伴家持(おおとものやかもち)が歌に詠み、春の訪れを告げる花とされている堅香子(かたかご)(カタクリ)が、高岡市万葉歴史館で薄紫色の花を咲かせている。見ごろは4月上旬まで。
開花は、大雪の影響で例年よりも遅めの16日。約100株が植栽されている。天気が良く暖かな気候の時に下向きの花を開く。
奈良時代に越中国守として、現在の高岡市伏木に赴任した家持が「もののふの 八十(やそ)娘子らが 汲(く)みまがふ 寺井の上の 堅香子の花」と詠んだことで知られ、市の花になっている。
同館の篠原秀幸主任は「今年の開花はゆっくりですが、暖かくなってきたのでたくさん咲いてくると思います」と話す。
火曜休館。観覧料は一般300円、中学生以下は無料。
(武田寛史)