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【石川】和と光 映える共演 青林寺 ライトアップ始まる

ジャンル・エリア : イルミネーション | 温泉 | 石川 | 神社・仏閣  2022年04月04日

ライトアップされた御便殿の庭=七尾市和倉町の青林寺で

ライトアップされた御便殿の庭=七尾市和倉町の青林寺で

 七尾市和倉町の青林寺で2日、和倉温泉の宿泊者を限定にした同寺にある御便殿(ごべんでん)の庭のライトアップが始まった。2年目となる今年は、入り口の山門や田鶴浜組子のあんどんのライトアップも展開し、訪れる人を幻想的な光の世界へ誘う。9月まで第1、第3土曜に開催する。

 御便殿は、大正天皇が地方を訪問した際の休憩所として設けられ、現存するのは和倉温泉と島根県の2カ所のみ。同寺は2017年に国有形文化財に登録された。交流サイト(SNS)では、御便殿の庭の風景が座卓に映り、水鏡のような「映える」写真が撮れると人気を集めている。

 初日は若者や家族連れなど25人が訪れた。浜田晃瑞(こうずい)住職(78)が歴史を紹介し、室内を消灯。庭のマツやのとキリシマツツジがスポットライトで照らされ、赤や青、緑など数十色がグラデーションで移り変わった。1グループ1分ずつ撮影時間もあり、美しい瞬間を写真に収めた。

 和倉温泉観光協会の毛利光歩(みほ)さん(36)によると、年々人気が高まっており「青林寺を目的とした観光客が増えれば良いな」と語った。午後8時からの事前予約制で定員25人。参加料は1人800円。16日は春花火があるため休み。(問)和倉温泉観光協会0767(62)1555