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【福井】桜の小枝、願い託して、重ね合う 敦賀・金崎宮で「花換まつり」

ジャンル・エリア : まつり | 神社・仏閣 | 福井 |   2022年04月05日

福娘(左2人)と桜の小枝を重ね合う参拝者の子ども=敦賀市の金崎宮で

福娘(左2人)と桜の小枝を重ね合う参拝者の子ども=敦賀市の金崎宮で

 敦賀市の桜の名所「金崎宮」で春の訪れを告げる「花換まつり」が開かれている。参拝者は福娘と桜の小枝を重ね合い、願い事を祈った。11日まで。

 まつりは明治時代に男女が桜の小枝を交換し、お互いに思いを伝え合ったという逸話が由来。例年は参拝者と福娘が小枝を交換していたが、新型コロナ対策として重ね合う方法に昨年から変更した。

 境内の桜が5分咲きの4日、次々と訪れた参拝者は造花の桜の小枝を手に「花換えましょう」と福娘に声を掛けた。小枝を重ね合い、心の中で願いを託した。

 まつりに初めて訪れたという福井市の主婦(32)は「家族みんなの健康を願った。桜がきれいで福娘もかわいかった」と楽しんでいた。この日、福娘を務めた柴崎さん(20)は「花換えで参拝に来た人たちの気持ちが少しでも上向いてほしい」、佐々木さん(20)は「皆さんに幸せになってほしい思いでいっぱい」と話した。

 主催する敦賀観光協会によると境内の桜は今週半ばにも満開を迎えると予想。まつりの期間中、夜桜ライトアップもしている。(栗田啓右)