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【富山】5周年 華やか作品で演出 県美術館 蜷川実花展

ジャンル・エリア : 富山 | 展示 | 芸術  2022年04月05日

花に囲まれた空間で写真撮影する来館者=いずれも富山市木場町の県美術館で

花に囲まれた空間で写真撮影する来館者

環水公園の桜など「花の美しさ感じる」

 県美術館の開館5周年を記念した企画展「蜷川実花展」(北陸中日新聞後援)が、富山市木場町の同美術館で開かれている。植物などをモチーフにした115点の写真と映像が並び、色鮮やかな作品が来館者を楽しませている。5月15日まで。 (平井剛)

 蜷川さんは写真家、映画監督として活躍。色彩に富んだ作風で知られ、国内外に多くのファンがいる。

 写真は、2000年代以降に出版した10冊の写真集から主な作品を抜粋して展示した。花の美しさを接写で切り取った作品が多く、他には蜷川さんが好んでモチーフにしている金魚の作品や、モノクロのセルフポートレートがある。

複数の紗幕に映し出された四季の花々

複数の紗幕に映し出された四季の花々

 映像は15分の作品で、5枚の紗幕(薄い絹の幕)と1枚の横長ディスプレーに投影した。富岩運河環水公園(富山市)の桜や、あしかがフラワーパーク(栃木県足利市)のフジなど、各地の四季折々の植物を音と映像で紹介している。

 会場では自由に写真を撮ることができ、チューリップのパネルなどで覆われた空間では、来館者が写真撮影で順番待ちの列を作っていた。

 知人と訪れた富山市の会社員男性(34)は「色彩感覚が素晴らしく、蜷川さんの目線で捉えた花の美しさを感じ取ることができた」と満足していた。

 水曜休館。観覧料は一般1400円、大学生1000円、高校生以下は無料。(問)美術館076(431)2711

花火や金魚など、さまざまな被写体の写真が並ぶ会場

花火や金魚など、さまざまな被写体の写真が並ぶ会場=いずれも富山市木場町の県美術館で