ジャンル・エリア : まつり | 石川 2022年04月06日
七尾市の和倉温泉お祭り会館は、ムービングライトと呼ばれる照明器具4基を新設し、床や壁に祭りに関する絵柄の投影を始めた。祭りの光景、雰囲気を演出しようと3月に開始。来館者に「七尾の四大祭り」の魅力を伝える。
国の補助金を活用した取り組み。スクリーンに流れる祭りの映像に合わせ、青柏祭の曳山(ひきやま)行事で使う山車「でか山」の車輪や、能登島向田(こうだ)の火祭の炎などをライトで表現。お熊甲(くまかぶと)祭の猿田彦(さるたひこ)もシルエットで壁に登場する。
2階の休憩スペースのガラス面にはシート(縦約1メートル、横1.7メートル)を貼り付け、スクリーンと同じ映像を流し始めた。展示品の死角となり見えにくかったため。運営するななお・なかのとDMOの遠藤敦事務局長は「来館者のアンケート結果を参考に会館も少しずつ変化している。違う楽しみ方ができる」と話した。
補助金でスピーカー2基も新設し、音響面も強化した。コロナ禍収束後の外国人観光客の来館を見据え、英語や中国語の音声ガイドの原文を確認し、分かりにくい言い回しなどを修正した。 (稲垣達成)