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【岐阜】ミニシアターの営み知って 羽島でポスターやチラシなど展示

ジャンル・エリア : 展示 | 岐阜 | 芸術  2022年04月07日

ミニシアターで上映された作品のポスターを紹介する近藤さん=羽島市竹鼻町の市映画資料館で

ミニシアターで上映された作品のポスターを紹介する近藤さん=羽島市竹鼻町の市映画資料館で

 羽島市竹鼻町の市映画資料館で、ミニシアターで上映された優れた海外映画やマイナー作品のポスターなどを集めた企画展が開かれている。6月19日まで。

 ミニシアターは座席数がおよそ200以下の小規模館。大手の配給によらず、社会性や芸術性の高い気骨ある作品を選んで上映している。1968年に開館した岩波ホール(東京)を先駆けに全国で根付いたが、新型コロナの影響で経営が悪化。岩波ホールは今年7月に閉館することが決まった。

 企画展は、苦境にある全国のミニシアターを応援しようと開催。ポスターやチラシ、全国のミニシアターを紹介する写真など約200点を並べている。

 ポスターが展示されているインド映画の「大樹のうた」は、岩波ホールが世に埋もれた映画を発信しようと74年から始めた上映活動「エキプ・ド・シネマ」の幕開けを飾った作品。旧ソ連の「惑星ソラリス」は、SF映画の傑作として知られる。

 企画した相談役の近藤良一さん(70)は「優れた作品を広めようとするミニシアターの営みを知ってもらい、実際に足を運んでもらえたら」と話している。

 入館料は大人300円、中学生以下無料。月曜と祝日の翌日が休館。市映画資料館=058(391)2234(高野正憲)