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【石川】ちょんこ山 来年こそ 和倉温泉お祭り会館 曳山人形展示

ジャンル・エリア : まつり | 展示 | 文化 | 石川  2022年04月14日

3年連続の中止を受けて展示された人形やポスター=七尾市の和倉温泉お祭り会館で

3年連続の中止を受けて展示された人形やポスター=七尾市の和倉温泉お祭り会館で

 七尾市所口町の能登生國玉比古(のといくくにたまひこ)神社(気多本宮)で開かれる予定だった曳山(ひきやま)奉幣祭(通称・ちょんこ山)の曳山と神輿(みこし)の巡行が3年連続で中止となったのを受け、同市の和倉温泉お祭り会館で、曳山の上に載せる人形などが展示されている。来年こそは祭りができることを願い、機運醸成も図る。24日まで。

 祭りでは、毎年5月にある青柏祭の曳山行事で巡行する高さ約12メートルの山車「でか山」と比べて、小型の山車を用いることから「ちょんこ山」とも呼ばれる。4月第2土曜と日曜にあり、土曜に前夜祭として曳山に載せる人形や飾りを披露する「人形見」を行う。日曜は本祭で、人形を載せた6基の山車が市街地を練り、子どもが祭りばやし「しゃぎり」を披露する。

 展示は「人形見」をイメージし、一本杉町から借りた人形「楠正成(くすのきまさしげ)」を飾った。正しくは楠木正成(1294~1336年)で、鎌倉時代末期から南北朝時代に活躍した武将。町では誤字ながら、古くからこの呼称を使ってきたという。金色の鮮やかな甲冑(かっちゅう)を身に付け、りりしい表情をしている等身大の人形を見ることができる。他に2012年から20年までの歴代の祭りポスター6枚や解説パネルを展示、過去の祭りの映像も上映している。

 スタッフの中村友紀さんは「人形があると足を止めてもらえることが多い。この機会に人形や幻の20年のポスター(コロナ禍で不使用)も見てもらえたら」とアピールする。(大野沙羅)