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【滋賀】自分で育てた草花を水彩画に 八日市図書館で東近江の画家・阿波連さん作品展

ジャンル・エリア : 展示 | 自然 | | 芸術 | 近畿  2022年04月27日

自分で育てた草花の水彩画を紹介する阿波連さん=東近江市の八日市図書館で

自分で育てた草花の水彩画を紹介する阿波連さん=東近江市の八日市図書館で

 東近江市山上町の画家阿波連永子さん(76)が、自分で育てた草花の水彩画を市内の八日市図書館2階で展示している。5月11日まで。月曜と29日、5月2~5日は休館。(斎藤航輝)

 阿波連さんは那覇市出身。画業は60年を数え、多くの公募展で入選歴を持ち、県美術協会員でもある。子育てが一段落した30年ほど前、自前のアトリエや田舎暮らしにあこがれ、夫で木工作家の渡辺徹夫さん(76)と東近江市内に移り住んだ。自宅の庭では、数十種類の草花の世話をしている。

 移住後に描いた30点を出品し、タンポポやドクダミといった身近な草花の美しさを引き出している。夫妻でフェリーを乗り継いで訪れた北海道・礼文島のレブンアツモリソウなど希少種も題材にしている。

 画材へのこだわりも強く、紙は手すき和紙を使用。花びらの輪郭や茎は、竹を削ってフォークのようにした渡辺さん手作りの「竹ペン」で描写。額も渡辺さんが、ケヤキやトチノキ、アンズなどの端材で作り、絵を引き立てている。

 阿波連さんは「自分で育てた草花だからこそ、1番美しい瞬間を描ける。子育てのような苦労と感動を絵にした」と話している。