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【石川】思い出の端午の節句 きょうから小松・瀬戸家 五月人形など展示

ジャンル・エリア : 展示 | 工芸品 | 文化 | 石川  2022年04月27日

県内から寄せられるなどして、広間に展示された端午の節句の飾り

県内から寄せられるなどして、広間に展示された端午の節句の飾り

 5月5日の端午の節句を前に、小松市安宅町の旧北前船主の邸宅「瀬戸家」で27日、かぶとや五月人形、こいのぼりなどの展示が始まる。同時開催で、明治期の瀬戸家の花嫁道具も展示。日本遺産の認定を受けた北前船寄港地に残る築約200年の屋敷の風情を感じながら、華やかな展示品を楽しめる。一般公開は来月5日まで。(井上京佳)

明治期の花嫁道具も

 玄関に面したいろりのある間「オエ」に、現当主瀬戸又彦さん(79)が生まれた当時にそろえたかぶとや、県内から展示希望で持ち込まれた五月人形などを展示。次の間には畳の上でこいのぼりを泳がせ、縁側にはのぼり旗を置いた。

 展示は瀬戸さんの妻照子さん(75)が企画。「各家でずっと大事にしまったままの飾りを飾ることができた」とほほ笑む。

 花嫁道具の展示は金の刺しゅうの入った打ち掛け3枚や帯、漆のお重、ツゲのくしや象牙のかんざしなどを並べた。1906(明治39)年に又彦さんの祖母ミ子(みね)さんが嫁いだ際の花嫁道具で、蔵に保管してあったものを取り出した。

明治時代のあでやかな花嫁衣装を展示する瀬戸照子さん=いずれも小松市安宅町で

明治時代のあでやかな花嫁衣装を展示する瀬戸照子さん=いずれも小松市安宅町で

 5日までは午後1~6時。6月5日まで展示は続き、予約制で見学を受け付ける。(問)瀬戸照子さん090(2833)2919