ジャンル・エリア ： 富山 | 展示 | 水族館 | 生き物　 2022年04月27日

ベニズワイガニの通常個体（上）と比べると白さが際立つ色素異常の個体＝魚津市の魚津水族館で

　魚津市の魚津水族館は、富山湾中央部（石川県能登町沖約２０キロ）の水深１，０００メートルの深海で捕獲された白いベニズワイガニの展示を始めた。

　県水産研究所の調査船が２月２８日に捕獲。富山湾での確認は初という。甲羅の幅は９．５センチで、１０回ほど脱皮した成体の雄。水族館によると、淡いオレンジ色の部分があるため、赤の色素が極めて少ない色素異常の個体とみられる。

　一緒に展示している通常個体と比べると、白さが際立つ。水族館の担当者が調べたところ、白いベニズワイガニは国内で１９９３年以降、北海道などで５個体が確認されている。（松本芳孝）