ジャンル・エリア : 福井 | 自然 | 花 2022年05月11日
大野市南六呂師の妻平湿原に群生するミツガシワが見頃を迎えている。青空が広がった10日は時折、行楽客が訪れ、湿原内の遊歩道から白く愛らしい花をじっくりと眺めたり、写真を撮ったりして楽しんでいた。
ミツガシワは山地の湿地などに自生する多年生の水草。独特の毛が生えた小さな白い花を咲かせ、3枚ある葉の形が、家紋の「三柏」に似ていることが名前の由来とされる。県内の自生地は限られ、県準絶滅危惧種に指定されている。県自然保護センターによると今が一番の見頃で、今月いっぱいは楽しめそう。
石川県から訪れた女性は「ここまで多く自生しているのは初めて見た。新緑や青空に映えてきれい」と話していた。妻平湿原には六呂師高原スキーパーク横から入ることができ、遊歩道からミツガシワの群生を観賞できる。(山田陽)