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【長野】もこもこの2頭が仲間入り 飯田市立動物園に「ニック」と「はじめ」

ジャンル・エリア : テーマパーク | 動物 | 甲信越  2022年05月13日

つぶらな瞳で来園者の手元を見上げるアルパカ=飯田市立動物園で

つぶらな瞳で来園者の手元を見上げるアルパカ=飯田市立動物園で

 もこもこの毛が人気の「アルパカ」が今春、飯田市立動物園に仲間入りした。いずれも雄で、白色のニックと黒色のはじめ。せっせと干し草を食べながらも、何度も名前を呼ばれると近寄って愛らしい姿を間近に見せ、来園者から「かわいい」と喜ばれている。

 アルパカは3年ほど前、レンタルして10日間ほど展示したことがあった。とても好評で、その後も来園者から要望が高く、3月下旬に八ケ岳アルパカ牧場(富士見町)から導入した。県内の動物園でアルパカが見られるのは、他に茶臼山動物園(長野市)がある。

 担当飼育員の伊藤崇さん(38)によると、アルパカはラクダの仲間で、群れで生活する草食動物。主に毛を取るためにペルーで家畜化され、標高の高い地域で飼われている。ヒツジと同じように毛は生え替わらず、伸び続けるため、年1回、毛刈りする。

 伊藤さんは「ニックは3歳で、人間なら20歳前の勢いのある若い個体。はじめは7歳で、人間なら30代後半の脂の乗った個体。人に慣れていておとなしく、名前を呼ぶと寄ってきて触らせてくれる。小さな子が動物と親しむきっかけになれば」と期待する。

 標高の高い地域にいるため暑さに弱く、2頭はすでに毛刈りして、ほっそりした姿になっている。ほぼ毎日、撮影に来ているという市内の60代女性は「アルパカは癒やしの動物。こちらの気持ちを全部受け止めてくれるのが伝わってくる」と話していた。
 (石川才子)