ジャンル・エリア : 展示 | 歴史 | 芸術 | 近畿 2022年05月16日
大正時代の大津絵に焦点を当てたミニ企画展「大津絵 れきはく蔵出し展」が、大津市御陵町の市歴史博物館で開かれている。6月19日まで、午前9時~午後5時。
大津市出身の画家・山元春挙の門人、柴田晩葉(1885~1942年)の作品など23点を展示。現代の漫画のキャラクターのような筆致の鬼や藤娘、当時登場したばかりの複葉機に驚く雷公のイラストなどユニークな作品が並ぶ。
館によると、東海道の土産物として知られた大津絵は、鉄道の開通で需要が減少し、美術評論家の柳宗悦らが大正時代に再評価。晩葉ら当時の近代日本画家が描くことが、一種のブームになっていた。横谷賢一郎学芸員は「今でいう『ゆるかわ』にも通じる、大津絵の世界を感じ取ってほしい」と話す。
一般330円、高大学生240円、小中学生160円。(問)同博物館=077(521)2100
(山村俊輔)