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【三重】時代で変遷、大漁旗ずらり 鳥羽・海の博物館で7月まで展示

ジャンル・エリア : 三重 | 展示 | 文化  2022年05月17日

大漁旗などを展示している会場=鳥羽市海の博物館で

大漁旗などを展示している会場=鳥羽市海の博物館で

 鳥羽市海の博物館が、大漁旗に焦点を当てた企画展で、同館所蔵の旗や関連史料など約100点を展示している。7月10日まで。

 学芸員の県(あがた)拓也さん(42)によると、大漁旗は豊漁を示したり、海上安全を願ったりして立てるが、起源は明確ではない。少なくとも江戸時代には捕鯨で、漁船同士の連絡や陸地に漁の結果を伝えるなどの手段として使われていたという。

 江戸から明治、大正期はのぼり旗だったが、昭和から戦後以降では、旗は横長で大きく、色づかいや文字などが派手なものへと変遷していく様子を紹介している。また最近のトレンドとして、派手な図柄を生かしたマスクやエプロン、スマートフォンケースなど再利用グッズも展示している。

 県さんは「大漁旗は漁業者や海に生きる人々にとって、絆やつながり、交流の証しであることを感じてもらえれば」と話している。会期中、6月26~30日は休館。