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【三重】半泥子に学ぶ作陶のいろは、茶わんや茶道具紹介 津・石水博物館で企画展

ジャンル・エリア : 三重 | 展示 | 工芸品 | 歴史  2022年05月19日

半泥子が実際に使っていた「ろくろ」などが並ぶ会場=津市垂水の石水博物館で

半泥子が実際に使っていた「ろくろ」などが並ぶ会場=津市垂水の石水博物館で

 実業家で陶芸家の川喜田半泥子(1878~1963年)の作品を通じ、陶芸品の基礎知識や半泥子の多彩な技法などを知ることができる企画展「川喜田半泥子のやきもの入門 茶陶のいろは」が津市垂水の石水博物館で開かれている。7月3日まで。(坂田恵)

 会場には半泥子が手掛けた茶わんや、川喜田家に伝わる桃山―昭和時代の茶道具など106点が並び、陶芸品の素材や技法、茶道具の部位や様式などを解説している。半泥子が同市内に開いた「広永窯(ひろなががま)」で実際に使っていた「ろくろ」などの道具一式を展示し、制作風景を再現したコーナーもある。

 作風が「型破り」と称される半泥子。茶わんの半分に赤土、もう半分に白土を用いる「片身替わり」という意匠を採り入れた作品などが紹介され、同館学芸課長の龍泉寺由佳さん(50)は「型を知っているから破れる。基礎知識を踏まえて見ると、半泥子の作品の幅の広さを感じられる」と説明する。

 午前10時~午後5時(最終入場は同4時半)。入館料は一般500円、高校生以上の学生は300円。中学生以下は無料。月曜休館。(問)同博物館=059(227)5677

「片身替わり」の技法が使われている茶わん

「片身替わり」の技法が使われている茶わん