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【滋賀】観光船ミシガンの思い出を語ろう ポスターやパネル、船内や大津港待合室に展示

ジャンル・エリア : 展示 | 文化 | 近畿  2022年05月23日

就航40年を迎えた観光船「ミシガン」=大津市浜大津で

就航40年を迎えた観光船「ミシガン」=大津市浜大津で

 琵琶湖の観光船「ミシガン」の就航40年と、運航する琵琶湖汽船(大津市)の開業135年を記念して、ミシガン船内では就航当時から現在までの船の歩みを、各年代のポスターやパンフレット、写真などのパネルで紹介。大津市浜大津の大津港待合室では、同社の年表や過去の広告ポスター、観光船の写真などを展示している。いずれも6月中旬まで続けた後、県内外での巡回展を予定している。

 ミシガンは全長59メートル、1046トンの後部外輪船。これまでに800万人以上が乗った。1951~82年に運航した観光船「玻璃丸」の後継として、82年に就航した。県と姉妹提携する米ミシガン州にちなんで名付けられた。

 就航当初、琵琶湖汽船は船内で非日常を味わってもらおうと、米国や海外をテーマに船を演出。就航時のポスターでは星条旗を背景に、外国人の女性をモデルに起用した。じゅうたんやシャンデリアなど欧州の宮殿風の豪華な内装で、本格的なフランス料理を提供するクルーズもあった。

 同社などは82年から26年間、毎年米国から20人ほどの研修生を県内に招く、1年間の交流プログラムを実施。研修生らは船で勤務し、飲食物の販売や接客をした。研修生と英会話をするクルーズもあり、展示の中には当時の広告ポスターもある。

就航当時のポスター=大津市浜大津で

就航当時のポスター=大津市浜大津で

 2005年の改装では「米国」のテーマを弱め、琵琶湖自体を楽しむ空間づくりを目指した。周囲を一望できるスカイデッキを4階に新設。内装は米国の雰囲気を残しつつ、以前よりシンプルにした。

 琵琶湖汽船の森香子さんは「展示を見て『昔、船に研修生がいたなあ』と話す乗客もいる。過去の思い出話に皆で花を咲かせてもらえたら」と話している。

 (森田真奈子)