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【石川】石田康夫さん、宮本三郎… 金美大元教員やOB ゆかりの収蔵作品展

ジャンル・エリア : 展示 | 石川 | 芸術  2022年05月23日

寄贈されたブロンズ像など14作品が展示されている=金沢美術工芸大で

寄贈されたブロンズ像など14作品が展示されている=金沢美術工芸大で

 金沢美術工芸大にゆかりのある作家の近現代の絵画や彫刻を集めた収蔵作品展が、同大の美術工芸研究所ギャラリー(金沢市小立野)で開かれている。27日まで。

 会場には、石田康夫さん(1934~2021年)の遺族から昨年度に寄贈されたブロンズ像を含め14点を展示。女性が座っている様子を表した石田さんのブロンズ像は小ぶりだが、肉付きや骨格の表現が豊かで、生命感にあふれる。石田さんは金沢美術工芸大がまだ短期大だった時代の卒業生で、卒業後は同大の教授を長く務めた。

 同じく同大で教授を務めた宮本三郎(1905~74年)の油絵を展示。赤い服を着た女性の姿を描き、学芸員の在田有里子さん(38)は「あざやかな赤と青のコントラストが効いて、メリハリがある」と魅力を語る。作品の横には宮本の教え子だったという鴨居玲(1928~85年)の油絵も並ぶ。

 在田さんは「金沢美大の教員や卒業生の作品を中心に集めた。本学のコレクションの魅力を知ってもらう機会となれば」と呼び掛けている。開室は午前10時~午後5時。入場無料。(西川優)