ジャンル・エリア : 文化 | 温泉 | 甲信越 2022年06月09日
阿智村昼神温泉郷の旅館石苔亭いしだで8日、恒例の七夕風鈴の公開が始まった。「チリン、チリン」と涼しげに揺れ、来館者を迎え入れている。8月7日まで。
ホオズキをイメージした朱色の江戸風鈴は直径約8センチ。1000個がロビーや玄関回廊に取り付けられた。来館者は玄関付近に置かれた短冊に願い事を書き、風受けとしてつるしてもらうこともできる。風鈴の公開は、季節を彩る古来の日本文化を味わってもらおうと、2009年から続けている。
七夕風鈴の公開は、新型コロナウイルス感染拡大により、一昨年は対象を宿泊者に限り、昨年は予約制としていた。今年は対象を限定せず、予約も不要とした。井口洋支配人は「コロナ禍が収束に向かうよう願って、来館者を受け入れている。風鈴で、季節や自然とのつながりを感じてほしい」と話している。
同日は併せて、館内に茅の輪も設置した。半年間の厄払いを願う「茅の輪くぐり」を体験してもらおうと、昨年から置いている。輪は直径2メートルほどで、ススキで作った。8の字を描くように3回くぐり、人形の紙を奉納する。茅の輪くぐりは7月4日まで。
一般観覧者は午前10時から午後2時半まで受け入れる。見学無料。石苔亭いしだ=0265(43)3300
(二神花帆)