ジャンル・エリア : スポーツ | 福井 2022年06月09日
敦賀市総合運動公園のちびっこ広場が「多世代型ウェルネス広場」に生まれ変わった。子どもの対象年齢に応じて複数のゾーンに分け、空気の力を利用した「トランポリン」など好奇心をくすぐる大型遊具を設置した。ウオーキングコースもあり、子どもから高齢者まで楽しみながら体力と健康づくりができる。
ウェルネス広場のコンセプトは「生涯を通して利用できる多世代公園」。遊具があるゾーンは中心部にまとめ、周辺部にウオーキングコースや休憩ができるテーブル、ベンチを設けた。
6~12歳向けの「のびのびゾーン」はトランポリンの上部に、つり橋遊具「ドキドキ橋」を設置。つり橋の高さは約3.5メートルだが、橋の側面は大きなネットに覆われているため、子どもでも安心して渡れる。両柱のタワーにはネットをよじ登る箇所もあり、全身を動かせられる。
3~6歳向けの「わくわくゾーン」には、滑り台などの複合遊具やシーソーを置いた。砂場では車いすの利用者も遊べる。
乳幼児向けの「すくすくゾーン」は、クッション性の高い遊具を用意。柵に囲まれ、空間全体を見渡せる設計で、動き回る子どもを見守ることができる。
1周300メートルのウオーキングコースには、楽しんで歩いてもらう仕掛けとして、床に「けんけんぱ」のマークを入れた。市のスマートフォン用健康アプリ「敦とんあるこ」と連動し、コースにアプリのポイントが獲得できるスポットがある。
ボール遊びなどができる芝生や、鉄棒や立ち幅跳びに挑戦できるゾーンもある。トイレも内外装を改装し、利便性を高めた。
広場は「ちびっこ広場」として1988(昭和63)年に供用開始。大型遊具の老朽化が進んでおり、昨年10月、改装工事に着手した。面積は約1万平方メートル。整備事業費は1億5100万円。うち一部を敦賀信用金庫と信金中央金庫からの寄付を活用した。一部遊具は今秋に設置する。
オープンした5日は多くの市民が訪れ、特にトランポリンは子どもたちで大盛況だった。敦賀南小4年の女子児童(9つ)は「ずっと待ち望んでいた。また遊びに来たい」と満足した様子だった。渕上隆信市長は「市民の皆さんにとって喜んでもらえる施設になれば」と期待を寄せた。
(栗田啓右)