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【岐阜】滝開き、3年ぶり 白鳥・阿弥陀ケ滝

ジャンル・エリア : 岐阜 | | 自然  2022年06月14日

滝開きを迎えた阿弥陀ケ滝。多くの観光客が訪れた

滝開きを迎えた阿弥陀ケ滝。多くの観光客が訪れた

 白山信仰の霊場として知られる「阿弥陀(あみだ)ケ滝」=郡上市白鳥町前谷=で12日、3年ぶりの滝開きがあり、前谷自治会や白鳥観光協会などの関係者約20人が集まった。 (中山道雄)

 滝の近くにある阿弥陀堂で法要が行われ、シーズン中の安全を祈った。地元の小学生や父母ら約30人は、滝に向かう散策路に落ちているごみを回収。最後は駐車場で菓子まきをし、滝開きを盛り上げた。訪れた人たちは険しい岩壁を流れ落ちる滝を見上げ、美しい姿に感激した様子だった。

 阿弥陀ケ滝は落差約60メートルの名瀑(めいばく)で、白山を開いた泰澄大師が養老6(722)年に発見したとされる。昔は白山を目指す修験者や滝参りの人々でにぎわい、江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎も描いた。周辺では流しそうめんやタイ料理の飲食店が営業しており、白鳥を代表する観光地として親しまれている。

 深い山中にある阿弥陀ケ滝もコロナ禍の影響は避けられず、滝開きの行事は2年連続で見送られていた。三船淑郎前谷自治会長は「コロナが完全に収束したわけではないが、やっと滝開きができた。これからは、観光客を継続的に呼び込む方策も考えたい」と話した。

 
シーズン中の安全を祈る人たち=いずれも郡上市白鳥町で

シーズン中の安全を祈る人たち=いずれも郡上市白鳥町で