ジャンル・エリア : まちおこし | 石川 | 自然 | 花 2022年06月20日
輪島市門前町高根尾地区で、住民が道路沿いや田のあぜ、畑で育てているタチアオイが見頃となった。地区内に3000株ほどが植えられ、赤、白、ピンクの花が咲き乱れている。7月上旬まで楽しめそう。
地元の住民組織、「たかねをクラブ」が20年ほど前から世話している。タチアオイが開花すると梅雨が始まり、散ると終わるとされ、農作業の目安にもなってきた。自然交配が進み同じ色でも濃淡があり、花びらの枚数も違う。今年は例年7月に咲く多弁花が2週間ほど早く開花。地域では「八重咲き」や「ボタン咲き」などと呼ばれている。
クラブ代表の中橋政久さん(74)は「植えてから2年で花が咲き、もう2年で枯れる。自然に任せてもうまくいかないので種を採って増やしてきた」と振り返る。数が増えるにつれ、市外からも人が来る名所に。「高齢者が多い地域なので多くの人に来てもらえたら、にぎわいや活気につながる」と話した。(日暮大輔)