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【福井】小惑星リュウグウの石粒レプリカ 若狭・県年縞博物館で展示

ジャンル・エリア : 展示 | 福井 | 自然  2022年06月24日

小惑星リュウグウで採取された試料のレプリカなどが展示された会場=若狭町の県年縞博物館で

小惑星リュウグウで採取された試料のレプリカなどが展示された会場=若狭町の県年縞博物館で

 小惑星探査機「はやぶさ2」が2020年に地球に試料として持ち帰った小惑星リュウグウの石粒のレプリカが、若狭町の県年縞博物館で展示されている。約9ミリの石粒の実物大と10倍に拡大した合わせて2点。山根一真特別館長のコレクションとして「はやぶさ」1号機の模型など16点も並ぶ。7月25日まで。

 はやぶさ1号機が地球に帰還した6月13日の「はやぶさの日」に合わせ、宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所はやぶさ2プロジェクトや相模原市などがレプリカの全国一斉展示を企画。年縞博物館は「良質なサンプルをもとに謎を解明する」という研究理念が共通したことから応募して当選した。

 石粒は、はやぶさ2が持ち帰った計5.4グラムの試料の中で3番目の大きさ。レプリカは同研究所が3Dプリンターで製作した。

 山根特別館長は「小惑星探査機はやぶさの大冒険」などの著書があり、自身が収蔵する隕石や探査機の模型、小惑星のレプリカなどを展示した。同館の担当者は「小さな試料を手に入れるための、研究者たちの地道な努力を感じてほしい」と来館を呼びかけた。

 同博物館は火曜休館。一般500円、小中高生200円。県内では県自然保護センター(大野市)でも7月3日までの土日に展示する。

 (林侑太郎)