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【静岡】清水みのるの自筆原稿やレコード展示 浜松文芸館で特別収蔵展

ジャンル・エリア : エンタメ | 展示 | 静岡  2022年07月04日

名曲「森の水車」にまつわる資料などが並ぶ=浜松市中区の浜松文芸館で

名曲「森の水車」にまつわる資料などが並ぶ=浜松市中区の浜松文芸館で

 昭和初期から中期に活躍した浜松市出身の作詞家・詩人の清水みのる(1903?79年)の特別収蔵展が、浜松市中区の浜松文芸館で開かれている。故郷伊佐地川周辺の水車をイメージして作った名曲「森の水車」にまつわる資料や、発表曲のレコードなど約200点が展示されている。入場無料で、10月16日まで。

 清水みのるは、同市西区伊佐地町出身。伊佐見小を卒業後、旧制浜松中学校(現浜松北高)に入学するも退学。立教大を卒業後、詩人佐藤惣之助に師事し詩の道を歩き始めた。「島の船歌」をはじめ、「森の水車」「星の流れに」など数多くの名曲を発表し、1968年には日本作詞家大賞特別賞を受賞。その傍ら、郷土の歌詞や詩の創作にも情熱を傾けた。

 収蔵展では、普段は伊佐見小に収蔵してある「森の水車」にまつわる木札や冊子、歌詞のモチーフになった「浜松張子(はりこ)」の虎などの郷土玩具をはじめ、学生時代の思いをつづった自筆の原稿などを展示。発表曲のレコードもずらりと並び目を引く。

 開館時間は、午前9時から午後5時まで。鈴木隆之館長は「今回、彼の功績を改めて知ってもらい、水の水車公園などに足を運んだり、昔懐かしいレコードなどを見て楽しんでもらえたら」と話す。また、「資料部屋のある伊佐見小をはじめ『森の水車』が防災行政無線の音楽として流れる浜北の市民などなじみのある人にも、彼の活動や交友関係、思いなどさまざまな側面を知る機会になればうれしい」と来場を呼び掛ける。 (細谷真里)