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【岐阜】築95年の家を抹茶カフェに 7日、下呂で千田さんオープン

ジャンル・エリア : グルメ | 岐阜 | 文化  2022年07月05日

白を基調とした店の中に立つ千田さん=下呂市で

白を基調とした店の中に立つ千田さん=下呂市で

 日頃飲むコーヒーや紅茶とは違った味で、ゆったりとした気分を味わってもらいたい−。こんな願いから、下呂市幸田出身の千田みどりさん(60)が42年ぶりに帰郷し、抹茶が味わえるカフェを七夕の7日にオープンする。誰でも入りやすいようにと、店内は畳敷きの茶室ではなく、カウンターとテーブルを配置した。千田さんは「気軽に訪れてほしい」と呼び掛けている。

 JR下呂駅近くにある一軒家の引き戸を開けると、白を基調とした落ち着いた色合いの空間が広がる。千田さんが築95年の実家を改装して造った「抹茶カフェ みどりいろ」だ。

 千田さんは高校3年の時、伯母に連れられてお茶会に参加した。「和やかな雰囲気が心地良かった。自分でもやってみたい」と感じ、就職で東京へ出た後、本格的に取り組むようになった。表千家の師匠に習い、48歳の時から東京や神奈川で茶道教室を開くなどしていた。

 母親が高齢になったこともあり、地元に帰ろうと決意。その際に「集中すると無心になれ、疲れた時に一服すればリフレッシュできる。そんな茶道の楽しさを多くの人に知ってほしい」と考え、カフェを開くことにした。

 店では、手作りの和菓子が付いた抹茶(700円)や、自分で茶をたてるお点前セット(1500円)などを提供。モーニング(500円)、パキスタン人の友人から作り方を教わったカレーランチ(1000円から)なども用意する。

 さらに、テーブルで行い、普段着で参加できる茶道教室を毎週水曜に開く。初級から上級までの全10回を終えると、表千家の立礼(りゅうれい)式の基本を学んだことになるという。練り切り和菓子を2種類、4個作って抹茶と一緒に味わう教室も随時、実施する(共に有料)。

 カフェは水、木曜定休で、営業時間は午前8時半~午後6時。店名は、抹茶や飛騨の山々の色などにかけてつけた。千田さんは「茶道は性別、年齢に関係なく楽しめる。一度、足を運んで」と話している。(問)千田さん=090(8047)4724 (上田千秋)