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【石川】展示資料 裏では何が? 小松市立博物館で企画展

ジャンル・エリア : 動物 | 展示 | 石川  2022年07月06日

会場中央に置かれたオウギハクジラの骨格標本=小松市立博物館で

会場中央に置かれたオウギハクジラの骨格標本=小松市立博物館で

収蔵時の逸話、保存処理の過程紹介

 来館者が普段見ることがない、展示資料や作品の収集・保存管理を紹介する「博物館のうらがわ」が、小松市立博物館で開かれている。動物の標本、民俗資料などが並び、収蔵時の個性的なエピソードなどが紹介されている。9月25日まで。(久我玲)

 小松市の博物館、美術館などの若手学芸員5人が企画。会場入り口では、資料や作品が、寄贈や購入、採集などによって博物館に持ち込まれ、資料のクリーニングや登録、保存処理を経て展示されるまでの過程をパネルで紹介している。

 会場中心には、小型のクジラ「オウギハクジラ」の大型骨格標本を置き、2002年に同市浜佐美町の海岸で打ち上げられたことなどのエピソードがキャプションで紹介されている。

 薬品に漬け込まれた木場潟の魚の液浸標本や動物の骨格標本は、生物の身体の特性や目的に合わせた保存方法を比較していて面白い。

 同館の高栄晋平学芸員は「他の展覧会に足を運ぶ時にも、より楽しく鑑賞してもらえる参考になればうれしい」と来場を呼び掛ける。

 休館は原則水曜。