【本文】

  1. トップ
  2. お出かけニュース
  3. 【長野】王滝頂上までの入山規制緩和 噴火警戒レベル引き下げで村

【長野】王滝頂上までの入山規制緩和 噴火警戒レベル引き下げで村

ジャンル・エリア : | 甲信越 | 自然  2022年07月11日

規制緩和で、看板を置き換える越原村長(左)ら=王滝村の御嶽山で

規制緩和で、看板を置き換える越原村長(左)ら=王滝村の御嶽山で

 御嶽山(3,067メートル)の噴火警戒レベルが引き下げられ、王滝村は10日、王滝口登山道で7合目の田の原遥拝所から王滝頂上(2,936メートル)までの入山規制を緩和した。昨年に完成した王滝頂上の避難施設にパトロール員が常駐するため、2014年の噴火災害後、初めて頂上に24時間立ち入れる。規制緩和は10月12日午後2時まで。

 あいにくの雨の中、午前7時に越原道広村長らが登山道の規制ロープを外し、注意喚起の看板を置き換えた。緩和を待っていた東京都日野市の会社員(45)は、毎年5~10回ほど王滝頂上に登る。「今年はだめかと思っていたが、警戒レベルが下がって登れるようになり、楽しみにしていた。ライチョウが見られたら」と話した。

 御嶽山では2月に噴火警戒レベルが2(火口周辺規制)に引き上げられたが、6月23日に1(活火山であることに留意)に下げられた。王滝頂上と山頂・剣ケ峰を結ぶ尾根筋「八丁ダルミ」の規制緩和について、越原村長は警戒レベル引き上げの影響で、今シーズン中の緩和は難しいとの考えを改めて示した。

 この日は木曽町の御嶽神社が剣ケ峰にある奥社で、王滝村の御嶽神社が王滝頂上の奥社でそれぞれ開山祭を開き、シーズン中の安全を祈願した。(生田貴士)