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【愛知】動物アート、見比べて 小牧・メナード美術館で夏休み企画展

ジャンル・エリア : 動物 | 展示 | 愛知 | 芸術  2022年07月14日

動物を題材にした絵画や立体作品を紹介する企画展=小牧市小牧5のメナード美術館で

動物を題材にした絵画や立体作品を紹介する企画展=小牧市小牧5のメナード美術館で

 夏休みの子どもたちに美術に触れてもらおうと、動物たちに焦点を当ててメナード美術館の所蔵品を紹介する企画展「美術の森に生きるどうぶつたち」(同館・中日新聞社主催)が、小牧市小牧5の同館で開かれている。9月25日まで。

 動物を題材にした絵画や立体作品など計65点を展示。東山動植物園の協力で、いくつかの作品にはモチーフの動物の写真や解説のパネルを添えた。学芸員の村石桃子(とうこ)さんは「見比べることで、美術ならではの表現に気が付くきっかけになれば」と話す。

 動物をテーマにした企画展は同館では6年ぶりで、会場には活躍中の作家の初公開コレクションも並ぶ。立体造形作家の富田菜摘さんの「大雅」は、フォークや瓶の王冠などの廃材を使い、羽を広げたクジャクを表現。画家の今井龍満さんの「Lion」は、筆から絵の具を垂らして描いた線とカラフルな色使いで、迫力満点のライオンを描き出している。

 「それぞれの作家が動物の特徴をどう表現しているのか見てほしい」と村石さん。ジャック・ビヨンの油絵「草刈機の馬」では、馬の形が分解されているが、足などの特徴を捉えると馬が見えてくる。

 館内の廊下などには針金でつくったネコの立体作品8点が飾られ、見つける楽しみも。村石さんは「本物そっくりに描くことが必ずしも正解ではない。自由な表現に触れ、宿題にも生かしてもらえれば」と来館を呼び掛けている。

 月曜休館(月曜が祝日の場合は翌火曜休館)。(問)メナード美術館=0568(75)5787

 (水谷元海)