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【滋賀】県内のチョウ多種多彩 琵琶湖博物館、標本や大型模型を展示

ジャンル・エリア : 展示 | 生き物 | 近畿  2022年07月19日

ずらりと並ぶチョウの標本

ずらりと並ぶチョウの標本

 県内に生息するさまざまなチョウの標本を一堂に集め、色や形、生態を紹介する企画展「チョウ展」が、琵琶湖博物館(草津市下物町)で開かれている。迫力ある大型の模型や電子顕微鏡で見た羽のりん粉など、好奇心をかき立てる工夫をちりばめた。11月20日まで。

 展示では、毒を持つ種類や目玉模様などに擬態するチョウ、触覚の形などガとの違いを解説。世界のチョウを紹介するコーナーでは、透明の羽が特徴のメロリナベニスカシジャノメや、鮮やかな青い羽を持つヘレナモルフォなど、個性的な姿が並ぶ。

 県内に生息するチョウのコーナーでは、全国で見られる約330種のうち、県内に128種が分布していることを紹介。雑木林の伐採などで分布域が縮小した種や、地球温暖化で逆に分布域が広がっている種がある。人間の暮らしがチョウに影響を与えていることを浮き彫りにした。

イモムシのベンチとオオムラサキの巨大模型=いずれも草津市下物町の琵琶湖博物館で

イモムシのベンチとオオムラサキの巨大模型=いずれも草津市下物町の琵琶湖博物館で

 企画展主担当の八尋克郎総括学芸員(59)は「ダイミョウセセリの関東型と関西型の分かれ目が伊吹山付近にあるように、東と西のチョウが入り交じる地域が滋賀」と解説。「多様さや不思議さ、面白さを感じてほしい。夏休みの自由研究にも活用してもらえたら」と話している。

 要事前予約。午前9時半~午後5時(入館は午後4時まで)。企画展は常設展の観覧券に加え大人300円、高大学生240円、小中生150円が必要。(松田雄亮)