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【長野】「モチモチの木」滝平さんの作風紹介 岡谷で版画や原画展示

ジャンル・エリア : 展示 | 甲信越 | 芸術  2022年08月04日

滝平さんの代表作「モチモチの木」=岡谷市のイルフ童画館で

滝平さんの代表作「モチモチの木」=岡谷市のイルフ童画館で

 「モチモチの木」などの作品で知られる版画家・切り絵作家の滝平二郎さん(1921~2009年)の画業をたどる「滝平二郎展~静謐なひととき~」が、岡谷市のイルフ童画館で開かれている。22日まで。

 滝平さんの作家人生は版画からスタートした。会場には版画や絵本原画、切り絵など約110点を展示。版画作品からは、独自の太い輪郭線を確立するまでの作風の変化を楽しめる。絵本原画では「モチモチの木」「花さき山」などの名作が並ぶ。自身の戦争体験を元にした連作「戦争敗走記」や戦前のデッサンもある。

 滝平さんは、岡谷市出身の童画家武井武雄(1894~1983年)とも接点があった。62年に開かれた第1回日本童画家協会展に2人の作品が並んだ。会場には、この時に滝平さんが出品した「貝とり」「夕焼け」の2点が展示されている。武井が出品した2点も、同時開催中の「収蔵作品展」で飾られている。

 開館時間は午前9時~午後6時。水曜休館。大人510円、中高生310円、小学生160円。(問)イルフ童画館=0266(24)3319

 (倉形友理)