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【滋賀】戦意高揚の道具の紙芝居9作品を展示 大津市歴史博物館

ジャンル・エリア : 展示 | 歴史 | 滋賀  2022年08月05日

戦中の紙芝居を集めた会場=大津市歴史博物館で

戦中の紙芝居を集めた会場=大津市歴史博物館で

 太平洋戦争中の戦意高揚に利用された紙芝居を集めた展示「戦時中の紙芝居」が、大津市御陵町の市歴史博物館で開かれている。9月4日まで。
 
 館が収蔵する約70作品のうち、1941~44年の9作品を展示。「進め一億、火の玉父さん」は軍歌と関連した作品で、日本の戦勝を知らせるラジオ放送に一家が喜ぶ様子を表現。「金物総動員」は兵器を造るために金属類を集めることで、戦地に行かなくても国の役に立つと訴えている。
 
 館によると、場面ごとの絵と語りで物語が進む、現在のような「平絵紙芝居」は30年ごろに生まれたとされる。太平洋戦争が始まると、戦時下の国民の「あるべき姿」や国策を宣伝する手段として使われ、町内会などの集まりで大人に向けて読まれた。
 
 木津勝副館長は「戦時下の人々の気持ちを動かすために、紙芝居がどのように情報を伝えたのか。知ってもらうと、新たな発見がある」と話した。
 
 午前9時~午後5時(入場は午後4時半まで)。月曜と8月12日は休館。一般330円、高大生240円、小中生160円。
 (北村大樹)