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【福井】レトロでモダン、明治の文芸誌 山川登美子記念館で収蔵資料展

ジャンル・エリア : 展示 | 歴史 | 福井  2022年08月09日

登美子が詠んだ歌が収録された明治時代の文芸雑誌や歌集=小浜市の山川登美子記念館で

登美子が詠んだ歌が収録された明治時代の文芸雑誌や歌集=小浜市の山川登美子記念館で

 小浜市千種の山川登美子記念館で、明治時代の文芸雑誌など収蔵資料を紹介するコレクション展が開かれている。登美子が活躍した時代の文芸などに興味を持ってもらおうと、普段は公開していない資料の一部を並べた。9月26日まで。火曜休館。

 登美子は小浜出身で、明治時代の歌人。与謝野鉄幹や与謝野晶子とも親交が深かった。8月15日までの前期と同17日からの後期で、展示の一部を入れ替える。
 
 前期は34点を公開。登美子が詠んだ歌を収録した「明星」や「くさぶえ」など明治大正期の文芸雑誌や歌集のほか、与謝野晶子らの関連書籍を紹介している。近代文学を代表する雑誌の表紙や挿絵は、レトロでモダンなデザイン。現代から見ても、おしゃれで先進的に感じられる。
 
 元小浜藩士の山川家に伝わる着物や茶器も並べられている。同市文化交流課の担当者は「文学というと堅苦しく感じるかもしれないが、自由な感情表現は今の若者と変わらない。書籍のデザインを見るだけでも面白い」と来場を呼び掛けている。(鈴村隆一)