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【石川】人形劇32年の思い有終へ 「おはなしのいえ」 最終公演開始

ジャンル・エリア : イベント | 文化 | 石川  2022年08月12日

人形劇「てぶくろ」を披露するメンバー=能美市辰口図書館で

人形劇「てぶくろ」を披露するメンバー=能美市辰口図書館で

辰口で全5回 観客との再会喜ぶ

 2020年までの32年間、絵本の貸し出しや人形劇の上演を続けてきた能美市のボランティア団体「家庭文庫 おはなしのいえ」の最終公演が、市辰口図書館で始まった。親子連れら約70人が、久々に披露された手作りの人形劇を満喫した。(平野誠也)

 おはなしのいえは60~70代の女性6人からなる。最終公演は全5回で、6日にあった初回は「てぶくろ」など2作品を上演した。ウクライナ民話を題材にしたてぶくろは、おはなしのいえが旧辰口町図書館(同市)でデビューした際の作品。落とし物の手袋に続々と集まってくる動物たちのにぎやかな様子を、中田紀子代表らがコミカルに表現した。公演冒頭や幕あいには、観客と一緒に手遊びで楽しんだ。

 保育園児のころから見てきたという同市緑が丘の中学1年生(12)は「人形一つ一つの顔を見ていて面白かった」と笑顔。母親(45)は「手作りなので、お話の世界に入り込めるのが楽しい」と話した。上演後のあいさつで「もう息切れている」と笑いを誘った中田さんは「懐かしい人たちの顔もあり、こみ上げるものがある」と観客との再会を喜んだ。

 公演は17、20両日午後2時と27日午前10時、午後2時にも開かれる。公演に合わせ、おはなしのいえの「人形たちと小道具展」も同図書館で開かれている。27日まで。