ジャンル・エリア : 展示 | 文化 | 歴史 | 芸術 | 近畿 2022年08月19日
京都市立芸術大大学院で油絵を専攻する松浦萌々子さん(25)の個展「投影」が、米原市春照の伊吹山文化資料館で開かれている。水族館や公園、教室など誰もが分かる場所に人物のシルエットが浮かび、見た人が自身の経験を投影できるような8点の作品が展示されている。(形田怜央菜)
白く厚塗りした後で他の色を重ね塗りしたり、白い部分を削ったり。そうして制作することで、松浦さんはクロッキーで描いた線を残し、人物のシルエットを生き生きと表現したかったという。「何をしているんだろうなど、想像しながら見てほしい」と呼びかけている。
松浦さんは同大の畑中英二教授(芸術学)と共に、同資料館で開かれる子ども向けの体験教室で講師を務めるなど、子どもたちに美術の楽しさを伝える活動にも取り組んでいる。8月上旬には、子どもたちへ作品紹介も実施した。
中辻さん、山田さんが二人展 醒井宿資料館
米原市醒井の醒井宿資料館では、松浦さんと同様に米原市内で活動する同大大学院生で、日本画の中辻真尋さん、油絵の山田実奈さんによる二人展「みつける へや」も開かれている。展示はいずれも9月11日まで。