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【福井】メキシコ・マヤ地域で年縞掘削 若狭の博物館で紹介展 プロカメラマンが記録

ジャンル・エリア : 展示 | 歴史 | 福井  2023年01月05日

時系列順に並んだ年縞掘削の様子の写真=若狭町の県年縞博物館で

時系列順に並んだ年縞掘削の様子の写真=若狭町の県年縞博物館で

 古代マヤ文明の盛衰の謎を解明しようと、メキシコ南部マヤ地域のサン・クラウディオ湖で進められている年縞(ねんこう)掘削の様子などを紹介する企画展「速報―マヤの年縞をめぐる冒険」が、若狭町の県年縞博物館で4日から始まった。昨年6月の調査に初めて同行したプロのカメラマンによる約100枚の写真や映像で、掘削の様子や研究者の奮闘を知ることができる。2月27日まで。(林侑太郎)

 メキシコでは、古気候学者の北場育子・立命館大准教授らによるチームが研究を進める。紀元前1000年ごろから中米の広い地域で栄えたマヤ文明が、古典期末期(800~1000年ごろ)に急に衰退した理由を、年縞から当時の気候変動などを探ることで解明する。

 2020年3月に現地で1度目の調査があり、全長6.5メートルを掘削。採取された年縞は21年の企画展で展示された。22年6月の2度目の掘削は記録のためカメラマンが同行し、ピストン式の機械を使って約80メートル、約200キロのサンプルを採取した。現在はサンプルに含まれる年縞や葉の化石を解析する作業を進めている。

 今回の展示では、カメラマンが撮影した掘削の様子や採取された年縞などの写真を時系列順に並べた。モニターで上映される約12分間の映像には、年縞が採取される瞬間の水中カメラ映像などを収録。21年の企画展で展示した3本の年縞も再び展示している。

 同館の長屋憲慶(かずよし)学芸員(39)は「研究者の現地でのリアルな様子を知ってもらい、年縞をより身近に感じてもらえれば」と来場を呼びかける。火曜休館。