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【愛知】果実感あふれるブルーベリーのビール 3月下旬、一宮ブルワリーが発売

ジャンル・エリア : まちおこし | グルメ | 愛知 | 果物 | 特産  2023年03月01日

豊根村のブルーベリーを使ったクラフトビール「豊根の夢」=一宮市本町4のcom−cafe三八屋で

豊根村のブルーベリーを使ったクラフトビール「豊根の夢」=一宮市本町4のcom−cafe三八屋で

 一宮市本町の醸造所「一宮ブルワリー」が、豊根村特産のブルーベリーを使ったクラフトビール「豊根の夢」を開発した。ワインのようなフルーティーな味わいが特徴で、1杯600円で3月下旬に発売する。ブルーベリーの販路を広げ、地域の新たな特産品に育てたい考えだ。 (下條大樹)

 豊根村は長野、静岡両県に接し、村の9割が森林に覆われ、標高は148~1415メートル。昭和60年ごろから新しい特産品を作ろうと、涼しい気候を生かしてブルーベリー生産を始めた。現在は村内に約20の農園があり、年間で県内最大級の約3トンを出荷している。大粒で甘みが強く、生食に適しているのが特徴。ただ、近年は農業従事者の高齢化や人手不足で完熟期に収穫しきれず落下してしまい、出荷できないブルーベリーが発生している。

 そこで、県内の食品関連企業でつくり、未利用資源の活用に取り組む包装食品技術協会(名古屋市)の食品創造研究会が、豊根村のブルーベリーの活用を広げようと、2019年から商品開発に着手。酒との相性が良いことが分かり、クラフトビールを手がける一宮ブルワリーに相談した。

 今回は豊根村の「あさがね農園」が生食向けとしては販売しない品質のブルーベリーを提供した。一宮ブルワリーの責任者、山田文隆さん(52)は、過去にイチゴを使ったビールを作った経験などを生かし、ビール100リットルを作るのにブルーベリー果汁と麦芽それぞれ20キロを使用。昨年秋に一宮ブルワリー隣のカフェ&パブ「com−cafe三八屋」で試験販売すると、リピーターが生まれるほど人気商品となった。

 山田さんは「ブルーベリーをふんだんに使った、うちにしかできないビールができた」と自負。あさがね農園を運営する長谷川歩さん(54)は「村は過疎化が進んでおり、豊根に注目してもらえるきっかけとなったら」と期待する。

 食品創造研究会の代表幹事を務める木葉(このは)裕章さん(58)は「大風が吹いて、ブルーベリーが大量に落ちてしまうこともある。いろんな売り方を確立させ、食品廃棄を少しでも減らせたら」と話す。将来的には農業従事者の高齢化で収穫できないブルーベリーの活用にもつなげたい考えだ。

 一宮ブルワリーはクラフトビールのテイクアウトに対応できるよう改装し、販売所を設ける資金138万円をクラウドファンディングサイト「キャンプファイヤー」で3月8日まで募っている。返礼品はオリジナルステッカー(1380円)やビール3種飲み比べ(1万円)など。ウェブサイトで「一宮ブルワリーTOGOプロジェクト」と検索。