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【岐阜】念願の老舗酒蔵を訪ねて 白鳥おどり(上) 岐阜県郡上市

ジャンル・エリア : グルメ | 岐阜 | 文化 | 歴史 | 神社・仏閣  2023年09月21日

郡上市白鳥町の地酒「元文」

郡上市白鳥町の地酒「元文」

 名古屋市内の私の自宅にはいま、日本酒の瓶がいくつも並んでいます。みな岐阜県郡上市白鳥町で買ったもの。1740(元文5)年からこの地で続く老舗の酒蔵「布屋 原酒造場」の銘酒でその名も「元文」です。

 菊や月下美人などの花から分離させた酵母で醸す、香り高いお酒が人気の蔵元です。それを眺めながら、白鳥まで出かけた日のことを、楽しく思い出してお伝えします。

 出かけたのは8月12日で、お盆休みの始まった土曜日のことでした。白鳥到着は午前11時少しすぎ。早起きをして来ましたからおなかも空き、早めのお昼ごはんにします。「マルヤ飯店」に行きますと開店直後なのにもう満席! さすが、地元で愛されてきた「町中華」の名店です。

 少し待って席に案内され、いろいろ注文をしてみます。鶏球飯(かいこうはん)と鶏みそ炒めに餃子(ギョウザ)。鶏料理が名物の郡上まで来たわけですから、これくらいは食べちゃいましょう。

 おなかいっぱいになったら長滝白山神社へ。白山信仰の聖地で、私は初の参拝です。近くには、神社や旧白鳥町の文化財などを保管し展示する「白山文化博物館」があり、そちらも見学しました。遠く江戸時代、この地で相次いで起きた一揆や騒乱を巡る資料などが多く展示されていて、厳粛な気持ちになりました。

 
郡上市白鳥町の「マルヤ飯店」のごちそう

郡上市白鳥町の「マルヤ飯店」のごちそう

 勉強しなくてはと思って、ミュージアムショップで冊子「郡上藩宝暦騒動」を買ってみました。旧白鳥町の教育委員会が編集したもの。

 再び白鳥の中心街に戻り、原酒造場を訪ねてみました。この欄で前にも書いた通り、岐阜の出身でお酒の大好きな私も、最近までは「元文」を知りませんでした。

 しかし中日新聞の中山道雄編集委員(岐阜担当)から教えてもらい、初めて飲んでみるとそのおいしさに驚きました。それでぜひ一度、蔵元を訪問したいと願っていたのです。

 応対してくださったのは、12代目の当主の原元文さん。酒造りの話などを伺った後、冒頭で紹介した写真の4本を分けていただきました。みな合わせて6500円ほど。

 
「郡上藩宝暦騒動」

「郡上藩宝暦騒動」

 できれば試飲をして、一番気に入ったものをまとめ買いしたいところですが、どれもみなおいしそうですし、この日はお酒を飲めないのです。

 実は今回は、レンタカーで来ているのですね。この欄は主に電車やバスを使った旅をご紹介していますが、今回は公共交通機関では取材が困難なのです。ごめんなさい。

 その理由は、見出しにある「白鳥おどり」です。続きは来週のこの欄で。 (三品信)

 ▼ガイド マルヤ飯店の「鶏球飯」は、写真2枚目の右手前。揚げた鳥肉入りで、食べごたえがあります(850円)。その左が「鶏みそ炒め」で900円。餃子は450円でした。(電)0575(82)2150。「元文」は、お取り寄せもできます。詳細は「布屋 原酒造場」のホームページで。白山文化博物館は毎週火曜休館。祝日の場合は翌日です。入館料は大人320円、小中学生110円です。(電)0575(85)2663。「白鳥おどり」は23日、駅前通りで「変装踊りコンクール」が行われます。また24日には白鳥神社で「白鳥の拝殿踊り」が開かれます。詳細は白鳥観光協会のホームページで。

(中日新聞夕刊 2023年9月21日掲載)